Observe your mind

瞑想のベネフィットは計りしれません。
感覚が研ぎ澄まされることで、いろいろな心の仕組みにも気付けるようになります。

たとえば「痛み」と「苦しみ」は別のものだというのも、そのひとつ。

私たちは、望まない出来事や他者の暴言に反応して、瞬時に痛みや怒りを感じます。
しかしそれらの情動は実は瞬間的なもので、すぐに消えていくものなのです。

ではなぜ、私たちは長いこと嫌な感情を引きずり、苦しむのでしょう?

それは痛みに続き、執着と嫌悪という別の感情が生まれてくるからです。
執着は心が何かに必死にしがみついて放そうとしない状態。
嫌悪は心が何かを必死に遠ざけようとする状態。
相反する感情ですが、表裏一体です。
このふたつが私たちが経験する苦しみの原因なのです。

たとえば、誰かがあなたに酷いことを言って傷つけたとしましょう。
あなたは瞬時に胸に痛みを覚えます。怒りが湧くかもしれません。
そしてその直後に次の感情が生まれます。
「この人は嫌いだ!」という嫌悪感。または「この人を絶対に許さない!」という執着心。
未熟な心は、その全てを一緒くたにし、嫌な感情として捉えます。

しかし瞑想によって心の静寂が訪れると、痛みと嫌悪は別のものだとわかります。
まず痛みがあり、それに誘発されて、次の瞬間に嫌悪や執着が起きているのです。
その間には小さな小さなスペースがあるのです。

これを理解できれば、苦しみ抜きで痛みを体験することができます。
痛みや怒りを感じ切り、その場でさっさと手放せばいいのです。
そうすれば嫌悪や執着の感情を、未然に防ぐことができます。
「今この瞬間」を生きるとは、そういうことなのです。

動物を見ていると、彼等が今だけに生きていることがわかります。
じゃれ合って喧嘩しても、終わってしまえばお互いを離れ、すぐに何事もなかったような状態に戻ります。
彼等は嫌悪を引きずることもなければ、恨みという執着心を持つこともありません。

悲しいかな、人間だけが嫌悪や執着に振り回されるのです。

怒りや痛みが、なかなか去ってくれない時は、
その感情を手のひらに置き、ギュッと握りしめてください。
そして深く感じ切ってください。心の中で「ふざけるなー!」と叫んでも構いません。
それから、ゆっくりゆっくり手を開いて、そのエネルギーを放してあげるのです。

ほうら、楽になった!
ね、簡単でしょ♪

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